艦娘の台詞や性格、ステータスなどとかけつつ史実を追う企画その2。

今回は金剛型戦艦2番艦「比叡」です。
俺提督鎮守府では、瑞鳳に次ぐ主力艦として活躍。
戦艦であることもあり、イベント海域では戦力的に厳しい瑞鳳の代わりに旗艦となります。

 比叡

なかなかに波乱万丈の人生だったみたいです。


 



◆プロフィール

 金剛型戦艦2番艦。
 「比叡」の名は京都の鬼門に位置する「比叡山」から。
 艦内神社は同山山麓の日吉大社。 
 「比叡」は金剛型コルベットに続く2代目で、
 戦後ははるな型護衛艦「ひえい」にその名が引き継がれている。 

◆建造まで
 同型艦1番艦の「金剛」はイギリスに設計・建造を依頼し、イギリスで建造された。
 だが比叡は金剛の建造開始から10カ月後に、金剛型の設計を使って
 横須賀海軍工廠で建造を開始。大正元年(1912年)に進水し、
 大正天皇から「軍艦 比叡」の名を下賜される。
 なお、天皇による命名はこの比叡が初。 
 この時の金剛型は「巡洋戦艦」という艦種だった。
 艦娘の比叡自身も自己紹介で「井上提督も愛した巡洋戦艦!」と名乗っている。 


◆第一次世界大戦
 比叡は竣工後1ヶ月で日本の対独参戦により東シナ海へと進出。
 このときイギリスからは金剛型4隻全ての投入を日本に依頼したが、
 日本は拒否したとのこと。 
 比叡は第一次世界大戦で特に海戦に参加することはなく、警備や輸送任務に投入されている。


 ◆練習戦艦へ
 第一次世界大戦後のワシントン軍縮会議により、日本は戦艦の数を減らすことになり、
 その白羽の矢は比叡に当てられる。比叡は破棄ではなく「練習艦への改装」という形で
 残ることになり、主砲・装甲の一部を撤去して戦闘能力を低減させた練習戦艦へ改装された。
 練習艦時代の比叡は「お年寄り」と呼ばれたり、その姿に涙ぐんだ艦長もいるほどだったとか。
 ただ、艦娘・比叡が自己紹介でも言及する井上提督は比叡艦長時代を
 「最も愉快な時期」であったとし、御召艦「比叡」の油絵を飾っていたというエピソードがある
。 


◆御召艦へ改装
 練習艦に改装されたことで艦内設備に余裕があり、艦隊所属ではないため
 比較的自由にスケジュールを組めたことから昭和天皇の御召艦として利用された。
 展望台や御座所が設置され、3度の観艦式で御召艦を務めている。
 また 二・二六事件の際には件の井上成美参謀長から
 「万一の場合は陛下を比叡に御乗艦願いましょう」と進言しており、
 事態が深刻化した場合は昭和天皇が比叡から指揮を執ることも検討された。
 結局そこまでの事態には至っていない。
 二・二六事件の同年には北海道で行われる陸軍の演習に向かう昭和天皇を
 小樽にまで送り届けるなど御召艦としてはかなり縦横無尽の活躍をしている。
 御召艦「比叡」は切手に描かれるなど戦前の日本海軍を代表する軍艦となり、
 長門・陸奥達に並び立つ国民に親しまれる艦だったと言われる。 


◆大改装!
 ロンドン軍縮条約失効を待って、比叡は呉で戦艦として復活させる大改装が行われた。
 練習艦として改装した際に撤去した砲塔・装甲の復活、装甲強化、馬力強化を
 はじめとする大改装を受け、比叡は練習艦から再び戦艦として生まれ変わった。
 この時比叡は大和型戦艦のテスト艦としての役割を担い、
 艦橋が大和型と似た構造を採用するなど、のちの大和型にも採用された、
 もしくは採用予定の設備が装備された。 
 最新鋭、もしくはそれに準じる装備が施されたことで、比叡は姉妹艦と比べてより良くなり、
 宇垣連合艦隊参謀長は「改造の最後艦にして最も理想化された艦」と述べている。 
 この改装により、公試で比叡は29.9ノットを記録する「高速戦艦」となった
 300px-Hiei_Tsukugewan改装後の比叡。


◆太平洋戦争における比叡
 ・緒戦
  対米戦争に備えて姉妹艦の霧島と共に第三戦隊第一小隊を編成、
  第八戦隊(利根&筑摩)、一航戦の支援部隊となった。
  なお第二小隊は金剛と榛名で、第三戦隊は金剛型4隻による構成。
  真珠湾攻撃における南雲機動部隊の護衛、ポート・ダーウィン空襲など緒戦の戦闘で
  比叡は大いに活躍している。 


 ・ミッドウェー海戦
  第三戦隊の中で編成替えが行われ、比叡は金剛と共に第一小隊を編成。
  ミッドウェー攻略部隊の主力となる第二艦隊に加わる。
  榛名と霧島の第二小隊は南雲機動部隊に参加する。
  ミッドウェー海戦が勃発し、第二艦隊に「赤城」「加賀」「蒼龍」の被弾炎上とという
  速報が舞い込む。第二艦隊司令はただちに東進して米軍との水上戦闘に向かおうとしたが、
  日本軍との夜戦を嫌って米軍は転進、レーダー持ちの日向・大和が西方にいたため
  第二艦隊は攻撃を断念、山本五十六長官の指示により退却する。
  榛名と霧島は最後に残った飛龍を守るために奮闘していたが、
  残念ながら比叡はミッドウェー海戦に直接参加することはできなかった。   


 ・第三艦隊へ
  南雲機動部隊の壊滅を受けて再編された第三艦隊の戦艦戦隊として、
  比叡は霧島と共に第十一戦隊を編成。第三艦隊に入る。
  そこで第一次ソロモン海戦、第二次ソロモン海戦でそれぞれ
  第七戦隊(鈴谷・熊野)、第八戦隊(利根・筑摩)と共に第三艦隊の前衛部隊を務めている。 


 ・比叡最後の戦い、第三次ソロモン海戦
  ガダルカナル島の陸軍を援護する為、ヘンダーソン飛行場を第三戦隊(金剛・榛名)が
  艦砲射撃を行い打撃をあたえていたため、陸軍は海軍に再度の攻撃を要請。
  これを受けた山本長官は比叡の第十一戦隊、第十戦隊、四水戦で構成した
  挺身攻撃隊が抽出され、飛行場攻撃へと向かった。
  だが米軍はガダルカナル島付近にとどまっており、挺身攻撃隊と交戦することになる。
 
  1942年11月12日、比叡が旗艦とする挺身部隊は猛烈なスコールに襲われ、
  天候悪化による転進と、回復による再度の進撃など混乱が発生。
  また寄せ集め部隊だった為連携も上手く行かず、比叡は艦隊の前方に位置してしまった
  ヘンダーソン飛行場への砲撃を開始する為、三式弾を装填していた比叡だったが、
  砲撃開始の直前に米軍艦隊を発見、 九一式徹甲弾に切り替える暇もなく、
  比叡は敵艦隊にむけて探照灯照射を実施、主砲による砲撃を開始する
  米防空巡「アトランタ」へ命中弾を記録したものの、探照灯照射した艦の運命ともいえる
  集中攻撃を受けて通信能力喪失、火災発生、艦橋の士官にも多数の死傷者が発生する。
  五月雨が誤認して射撃を受けるなど混乱も発生、さらに比叡はその間に艦尾に
  主砲の直撃を受け、操舵不能となる

  (余談だが、この激戦のさなかにあの「ソロモンの悪夢」こと夕立が単独突撃を行っている)

  比叡はガダルカナル島海域から離脱しようと応急処理を急ぎ、13日午前3時に
  火災は鎮火に向かい、機関室は無事だったことから3ノットほどで直進航行が可能となった。
  しかし舵取機室の浸水が食い止められずここを廃棄、比叡は流されてしまう。 
  雪風を始めとした駆逐隊が比叡のもとに到着し、比叡の阿部少将は雪風に移乗する。
  夜明けとともにヘンダーソン飛行場から発進した航空隊による攻撃が始まり、
  比叡は舵を失っていたものの健在であった機関室を活かして29ノットの全速力で
  旋回行動を行い、なんと魚雷を全回避する。しかし爆弾は避けきれず損害を受ける。
  たび重なる空襲により応急処置が中断する上にやり直しも余儀なくされた。

  14日午後1時、比叡艦長・西田正雄は艦保全に努力していたが、
  「機関室全滅」の報を受け、総員退去命令を下した。
  なお、この「機関室全滅」は誤報であったとされる。
  艦娘・比叡の「私、頑張るから!見捨てないで~!」という台詞は、
  このエピソードを抽出したものだと思われる。 
  なお比叡の西田艦長は比叡と共に自決するつもりだったようだが、他の乗員によって
  無理矢理雪風に移乗させられ命をとどめている。
  比叡は放棄され、雷撃処分が命じられる。ただ魚雷が実際に発射されたかどうかは
  記載が無い。比叡の沈没を確認しないまま、雪風はその場を退避する。

  だが山本長官より「比叡の処分待て」の命令があり、雪風は再度比叡がいた場所へ戻るも、
  既にその場に比叡の姿は無く、沈没したと判断された。 
  比叡の沈没は、帝国海軍初の「戦艦沈没」であった。
  なお、この直後の第三次ソロモン海戦第2夜戦において姉妹艦の霧島も
  サウスダコタ、ワシントンとの壮絶な殴り合いの末に沈没している。 


比叡の史実はこんな感じでした。

比叡の最後についてはこの後も色々と悶着があり、
やれ「比叡の最期は、しかし、たいへん後味の悪いものであった」と言われたり、
最後まで比叡の保全に努め比叡と共に死のうとまでした西田艦長は
有無を言わさず現役を解かれ予備役とする懲罰を受ける。
昭和天皇から日露戦争での戦訓を持ち出して「注意を要す」と警告が出ていたが
それを活かす事が出来ず比叡・霧島を失ったと言われるなどとにかく酷い有り様である。


比叡がお姉様っ子なのは、もしかしたらミッドウェー海戦の際の
第三戦隊第一小隊として1度だけ共に戦った以外はずっと違う部隊で
戦ってきた事が反映されてるのかもしれないね。

時報で見てとれる「テレビ大好き」な一面は、御召艦をやってきたことで
報道や人前に出る(もしかしたらテレビにも出ていた?) ことが多かったため、
なじみが深いのかも。

・・・カレーが酷いのは多分オリジナルでしょうw 


今後やっていくことにした「艦娘の名前でググってみる」の結果ですが・・・

比叡検索結果
 
ま、こうなるよね・・・



比叡に関してはグッズもまだまだのようです。
ガンバレ比叡!

というわけで、艦娘の史実を追うシリーズ第2弾、おしまい!
なかなかやってて面白いので続くと思います。
たまに泣きそうになるけど。。。


次回は大鳳型航空母艦「大鳳」です。
・・・短そう(おいおい